【音楽】真島昌利 - チェインギャング
THE BLUE HEARTSのギタリスト、真島昌利のソロに「チェインギャング」という素晴らしい曲があるのはファンなら誰でも知っていることだろう。この曲の歌詞に以下のような一節がある。
生きているっていうことはカッコ悪いかもしれない
死んでしまうということはとってもみじめなものだろう
だから親愛なる人よ
その間にほんの少し
人を愛するってことをしっかりと掴まえるんだ
僕のような涙もろい人間はこの歌詞でつい涙腺が緩んだりするものだが、昨夜Twitterで、ポエトリー・カフェを主催され、近代詩人を長く広く紹介されているPippoさん(@pippoem)が呟かれていた短い詩に以下のようなものがあり少々驚いたので紹介しておく。
みんな、云っとくがな、
生まれるってな、つらいし
死ぬってな、みすぼらしいよ――
んだから、掴まえろよ
ちっとばかし 愛するってのを
その間にな。
「助言」 L・ヒューズ/木島始訳
『ラングストン・ヒューズ詩集』
僕自身はこの詩を読んですぐに「チェインギャング」を思い浮かべた。真島昌利はこの詩に影響されたのかなあと。本当に真島昌利がこの詩に影響されて「チェインギャング」を書いたのかは分からない。ただし、創作においてオリジナルというものはありえない。人間が創作するという行為は必ず他の創作の影響、あるいは、模倣を含む。だから、真島昌利が上記の詩に影響されていてもおかしくもなんともないし、一ファンとして、「チェインギャング」の原型のような詩に触れることができて嬉しく思った。ご紹介くださったPippoさんに改めて感謝したい。