2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

【詩】とある路上にて

夜明け前の鈍い意識をもってして 光と影が織り成す不調和に魅せられて いつまでも見ていても仕方がないから 路上に眠り込んでる女を起こしてやったんだ ゆすってもゆすっても 女はうんともすんとも言わない 深い眠りなんだろうさ そこが女の棲家ででもあるか…

【詩】カタストロフ

ビルとビルとの間で切り取られたような 一瞬を切り取った写真のような人間が識別できる範囲において青の入り混じった黒い空が告げるのは、ほら、方々に散り始め各々の偽りの姿へと帰っていく街娼たちのあの夜の中においてのみ輝くことのできる不思議な秘密の…

【音楽】中島みゆき - 断崖~親愛なる者へ 01

中島みゆきの「断崖-親愛なる者へ」のサビの部分に そうさ 死んでも春の服を着るよ そうさ 寒いとみんな逃げてしまうものね という箇所がある。

【雑記】伊勢佐木町のこと01

僕は引っ越しばかりしていた人間で、これまで関東地方においてあちこちに住んできたものだけど、もう一度住みたい街は何処かと問われると、即答で伊勢佐木町となる。伊勢佐木町という街に魅せられた人間は多いと思うが、僕は伊勢佐木町の人種的混沌に魅せら…

【ノート】逃走=闘争論(仮名)のための草稿、ノート03

記憶という呪縛から解き放たれることなどあるのだろうか。病に陥ることなく、また、麻薬による一時的な健忘を利用するのでもなく。睡眠はダメだ。睡眠は夢という形で、しかも一方的に、自分に記憶を提示する。今この自分を司っているのは明らかに過去の過程…