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【詩】ウシガエル君

幼少の頃、僕は友人たちが牛蛙の肛門に爆竹を挿入して点火するのを見ていた。
誰かが点火した後、導火線を火が伝っていく。
その時間は、僕の話し声が僕の耳に伝わる、マ、ほどにもどかしい。
ようやく、牛蛙は破裂したけれど、僕はその瞬間を目撃し損なっている。
いつだって、同じだ。
僕が見たいもの、知りたいものは、常に、遅れてやってくる。
出来事と、目撃と、無意識の錯綜よ。
やっと、牛蛙の死骸を見た後で、僕はそれに名前を付ける。
さようなら、嘗て、存在していたものよ、ウシガエル君。

あれからどれくらい経っただろう、宇宙の謎に想いを巡らせるまで。
僕の身体、僕の観念、そして、僕の思考。
それら、すべてが宇宙に散りばめられた、
あらゆる物質に起因していることを知るまでに。
あるいは、ビッグバンによって始まった時空の観念に起因していることを。
僕は夢みるだろう。
やがて、宇宙のエネルギーが枯渇し、膨張が収縮へと向かう、そのときを。
そこでは、死の概念が覆され、僕は逆さまの時空を生きた後、母胎に収まる。
母胎たちもまた、逆さまな時空を経た後に、ある一点に収斂されるだろう。
アダムとイブもまた原罪を放免されて、遠い過去に逆戻り。
ランボーが謳ったあの輝かしい、太陽と海も、やがて消滅する。
なんという恍惚だろうか。
あらゆる物質が、ビッグバン以前の、無でさえない、何ものかに還っていく。
僕はそれにも名前を付けよう。
さようなら、嘗て、存在していたものよ、僕のウシガエル君。

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